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【ライブレポート】響都超特急2023(DAY2)[2024/02/01]

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 2日目は前日から気温がぐっと下がり、日中でも体が凍えるほどの寒さに。初日はジャンルや世代の変化などバラエティ豊かなメンツが顔をそろえたが、2日目は“ヒビキュー”になじみのあるメンツばかり。それでも仲良しこよしなパフォーマンスをするアーティストはもちろんいない。誰もが頂点を目指すステージングで圧倒し、時間が進むごとに気迫の増したステージが展開されていった。

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The BONEZ

 朝一番からご機嫌な低音を響かせ、観客の体も心もばっちりと冴えるサウンドをぶつけていくThe BONEZ。JESSEは「よくここまで耐えた! ここにいるみんなは音楽が生き甲斐で、互いが理解者。最後まで楽しんで帰って」とコロナ禍での制限を乗り越えて集まった観客へエールを送るように、「New Original」などヘヴィでタフなサウンドで会場に大きな一体感を生み出していく。

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Fear, and Loathing in Las Vegas

 「Fear, and Loathing in Las Vegasのハイテンションなライブには喰らいつくのも必死! 洪水みたく押し寄せる轟音はいつだってカラフルでポップで、観客は圧されないように拳を突き上げ彼らの音に応えている。「伝説の1日にしていきたい!」と、“ヒビキュー”リニューアル一発目に名を刻まんと、「Keep the Heat and Fire Yourself Up」など、屈強なサウンド×ツインボーカル、バンドの旨味全開なサウンドを連投。

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coldrain

 ライブハウス同様の熱気がフロアに充満したcoldrain。「このお馴染みのメンツ、テッペン獲りにいくしかね~っしょ♪」。「FINAL DESTINATION」から勝利宣言を叩きつけるように重厚なサウンドをぶつけていく。怒号のように響き渡るボーカルが脳天を貫き、一網打尽する勢いのサウンドに体が痺れる。「夏も冬もやべぇフェスがあるな、この街は♪」。大絶賛の言葉を受け、会場の勢いは再加速していく。

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Dragon Ash

 強さのなかに優しさを感じるライブで観客を包み込んだDragon Ash。「Entertain」から世代を超えて愛される楽曲陣が続き、誰もが歓喜の声をあげる。「こんなすごいフェスやってくれたら、音楽辞められないでしょ」、音楽へ、ライブハウスへの想いを語り、「Fantasista」で多幸感いっぱいのサウンドを鳴らす彼ら。「マンダーラ」ではN∀OKI、NOBUYAも加わり、記録も記憶も塗り替えるパフォーマンスで魅せてくれた。

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HEY-SMITH

 MCなしでショートチューンを連投し、よりカオスに、よりご機嫌に観客を躍らせるHEY-SMITH。この日出演したアーティストの誰もが、今日と同じステージはないと語り、今日が最後と言わんばかりの鬼気迫るパフォーマンスで鮮明な記憶を刻んでいくが、彼らのライブは押し寄せる音の感度が一層大きい。「2nd Youth」などピークは何度も訪れ、「今日も明日もお前らの人生最高やぞ!」。その言葉を受け、“ヒビキュー”はさらに熱を帯びていく。

 この日の銀閣ステージには四星球、TENDOUJI、ANARCHY、OAU、TOTALFAT、THE 冠が登場するなか、印象的だったのが3回目の出演となるFOMAREだ。「ホームみたいになってきた」と語りつつも、ストレートなロックンロールサウンドで鮮明な記憶を刻んでいく。その記憶をさらに濃くすべく、この日もBPM128、ツードライブ、グランジ、チャンス大城、吉本新喜劇、西川のりお・上方のりおといったお笑い芸人が登場。さすが関西!なアットホームな雰囲気で会場を和ませてくれた。

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FOMARE

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SiM

 伝家の宝刀と言わんばかりに「Blah Blah Blah」などキラーチューンを豪快にぶつけ、“らしさ”満開のステージを繰り広げたSiM。全国ツアー真っ最中の彼らは、2023年には念願だった海外ツアーにも挑戦。「ちょっと格が違うんだな、オレたちとは♪」と、余裕すら感じられる脂ののったパフォーマンスで魅了し続け、フロアは波打つほどの盛り上がりを見せていた。

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THE ORAL CIGARETTES

 直感でぶつかっていくライブにTHE ORAL CIGARETTESの本気度が垣間見えた。「Red Criminal」など曲名をコールするだけで会場からは割れんばかりの歓声が響き、明暗のくっきりとしたロックサウンドが体を揺さぶっていく。手加減なし、メインの座を奪わんとする真っ向勝負なパフォーマンスを恍惚とした表情で魅入る人の姿も多く、「今年イチの景色かも♪」。観客の盛り上がりにバンドも気分上々に。

 2日目は“ヒビキュー”、そしてバンドの新たな節目をともに体感するステージとなった。「瞬間を繋げ!」、出演者のバトンを受け継ぎメンバーが猛々しく吠える。「金色グラフティー」は前日よりもさらに圧力を増し、観客は音の渦に喜んで身を投じていく。2日間に渡って仲間たちが紡いできた凄まじいエネルギー、それをイベントの主催者であるロットンが超えなければ恰好がつかない…。曲を重ねるごとに、メンバーの覚悟と気迫が増していくのがひしと伝わってくる。ライブ中盤には、サポートギタリストのMASAHIKOが正式加入することを発表。さらに、10月6日の“逆ロットンの日”に京都パルスプラザにて単独公演を行うことを報告。新たな決意を伝え、これから刻んでいく軌跡を想い、新曲「Blowin the reborn」など全10曲を駆け抜けた6人。2024年、結成25周年を迎えたROTTENGRAFFTYとともに「響都超特急」はさらに勢いを増して突き進んでいくに違いない。

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ROTTENGRAFFTY

文・黒田奈保子